スペシャルレートS17について
簡単に3行で説明すると
・レベル1のポケモンのみで
・シングル63
となります。
構築紹介
並び一覧
冒頭でも紹介した、悪戯心+猫の手→キノコの胞子構築です。
猫の手でキノコの胞子しか出ないように技を構成した表構築()と通常の技構成のポケモンで戦う裏選出()を使い分けて戦います。
レベル1ルールの関係上、カプ系が使用不可のため、チョロドーを通しやすいと考え、この構築を使用しました。
この構築の特徴は以下の通りです。
メリット
・対策の薄い相手、無対策の相手にイージーウィンを狙える
・強烈な選出誘導能力があり、相手の選出を読み易い
・先制で胞子を打てるため、このルールで多発しやすい同速勝負を避けやすい→運要素を減らして戦える
デメリット
・防塵ゴーグル、ラムの実、寝言等の選出画面では分からない対策で崩される
・相手にもこちらの選出が読まれやすい
個別紹介
チョロネコ
チョロネコ@食べ残し
特性:悪戯心
性格:穏やか
努力値:S148
実数値:11-5-6-6-6-7
猫の手 身代り 甘える 悪の波動
H:H実数値を11まで落とすことで身代りの消費HPが2になります。食べ残しの回復量が1なので、猫の手→身代りを繰り返してもHPが減りません。
C:実数値H12,D6を確2。威嚇を受けても影響がないようメインウェポンには悪波を採用しました。
甘えるの採用により、チラチーノやパルシェン、メガガルーラに対応しやすくしてあります。パルシェンとチラチーノの連続技の1回毎のダメージが大体1になるので、身代りを壊すのに2発かかり、本体には3しか入りません。目が覚めたターンの連続技でチョロネコ+身代りを対策した気になっている上記のポケモンを返り討ちにしてきました。またパルシェンやチラチーノと対面した際、寝言警戒でキノコの胞子より甘えるを優先して打つこともよくありました。
ドーブル
ドーブル@オレンの実
特性:マイペース
性格:陽気
努力値:H236 A116 S76
実数値:13-6-6-4-6-7
キノコの胞子 変身 道連れ 気合いパンチ
この子の動かし方としては大きく分けて以下の3通りです。
・初手で防塵ゴーグルやラムの実の確認
・道連れでチョロネコを通す上での障害を突破
・チョロネコが呪いや挑発、アンコールを受けた際の引き先、クッション
オレンの実によりチラチーノやパルシェンの連続技を一度耐えることが可能になります。
基本的には上記の様にサポートに回るのですが、胞子→変身でパルシェンやコータス、ガルーラ、クチート等に化け、そのまま相手のパーティを荒らす動きが雑に強かったです。相手もチョロドー選出からいきなりエースポケモンが暴れてくるとは思わなかったことでしょう。
気合いパンチは、タイプ不一致ながらも火力に期待できる猫の手で出ない攻撃技として採用。また、気合いパンチをちらつかせることで道連れを成功させやすくしました。逆に、道連れをちらつかせることで気合いパンチを成功させやすくします。
ペラップ
ペラップ@ヒコウZ
特性:千鳥足
性格:照れ屋
努力値:H68 A156
実数値:13-7-6-7-6-7
守る オウム返し おしゃべり 空を飛ぶ
技構成が歪に感じるかもしれませんが、Zのおかげで見た目以上に起用に戦えます。
チョロネコが呼ぶ草タイプ、ヘラクロス辺りに飛行技で打点を持てます。また、ムラッけドーブルに身代りを張られても身代り貫通おしゃべりの確定混乱で強引に突破することができます。
ガルーラの捨て身タックルやツボツボの岩技をオウム返しZで奪い、Aを2段階上昇させ裏まで貫くことが多々ありました。守るは、オウム返しのための様子見としてだけでなく環境に多い猫騙しを防げる点が優秀でした。
猫の手でおしゃべりが出ないのと同様、寝言やまねっこからもおしゃべりが出ません。つまり、このペラップに寝言を持たせても、寝言が失敗となり催眠対策としては使えません。
ガルーラ
ガルーラ@メガ
特性:肝っ玉→親子愛
性格:照れ屋
努力値:H236 A76 C196
実数値:14-7-6-6-6-7→14-8-7-7-7-7
猫騙し 捨て身タックル 不意打ち 火炎放射
特性、ステータス、技のどれをとっても優秀なポケモンはこのレベル1環境でも暴れてくれました。
多くの相手に対応できる猫捨て身不意に、残りの1ウェポンには火炎放射を採用しました。これにより、胞子対策の草タイプやその裏に控えているであろうペラップ受けの鋼タイプ(コイル、トゲデマル、クチート)に一貫して打てます。トゲデマルに対して捨て身タックルのダメージが3~5、火炎放射が8~10なので乱数がうまく味方すれば木の実ジュースやオレンの実を発動させず倒せます。
ハッサム
ハッサム@命の珠
特性:テクニシャン
性格:照れ屋
努力値:H116 A36 C236 D36
実数値:13-8-7-7-7-6
真空波 叩き落とす バレットパンチ 蜻蛉返り
胞子対策の草タイプや悪タイプに対して強く出ることができるポケモンです。
命の珠を持つことでパルシェン、ミミッキュ、エルフーン、トゲデマル、ツボツボ等多くの相手への確定数が変わります。(乱数2発や確定3発→確定2発)
叩き落とすは木の実ジュースやオレンの実を持つことが多いトゲデマル、ツボツボに対して打つことで処理速度を上げることができる点を評価し、採用しました。
努力値の関係上今回はSに努力値を割けませんでしたが、先制技の存在や、後攻蜻蛉返りをしやすくなる点も考えると、この努力値振りで良かったのかもしれません。
コータス
コータス@木の実ジュース
特性:日照り
性格:照れ屋
努力値:H116 D116 S116
実数値:13-7-8-7-7-6
殻を破る 火炎放射 大地の力 ソーラービーム
胞子対策の草タイプに強いポケモンです。
このレベル1ルールにおいて最強であろうポケモンです。その耐久の高さから多くのポケモンの前で積むことができます。特に、スカーフ持ちのコータスや氷柱針で拘ったパルシェンを起点にする動きが強かったです。
ソーラービームはウパー、ミトム、メガギャラ辺りを意識しての採用でしたが、打つ機会がありませんでした。
お相手に、殻を破るに合わせてエルフーンを出し、アンコールでこちらの動きを阻害してこようとする動きをされることがありました。しかしこちらはそのアンコールに合わせてガルーラやハッサムを出し、晴れ火炎放射やバレットパンチといった行動を取ることができるため、アンコールに必要以上に怯えず動かしていきました。
BV
VS.バロリ☼Uさん戦 49HG-WWWW-WWXB-9TRC
まねっこでおしゃべりが出ないことを学びました。
ライバロリさんも動画中に口にしていますが、チョロネコを見てパルシェンを出してくれる方が多いのでチョロネコの甘えるで返り討ちにします。動画では甘えるを打ちませんでしたが…。
ドーブルの道連れと気合いパンチを上手く扱えた試合になっています。
素敵な編集をありがとうございました。2戦目の方との対戦も面白い内容となっていますので、是非最後までご覧ください。
VS.PKSMさん戦 KM2G-WWWW-WWXB-9TVT
当時の私は裏のウインディ(威嚇)が後出しされることも想定して、空を飛ぶZではなく、おしゃべりZを打ったようですね。ミミッキュへのダメージがしょっぱいです。
また、レベル1なのに遺伝できないマスターボールから出てくるお相手のポケモンやレベル1の色ぬしミミッキュも登場していました。恐らく改造行為をしているのでしょう。
総じて情報量が多い良い試合となりました。
選出
基本的には表選出と裏選出の2パターンになります。ペラップやドーブルは単体で出せないことはないですが、単体で出して勝った試合はありませんでした。
下のスクショはレート1800達成時の選出率と勝率です。
表選出
相手のパーティに草タイプや悪タイプ等の目で見てわかる対策ポケモンが1体しかいない場合は表選出をすることが多いです。
この選出をした時はドーブルの道連れやペラップのZ技で相手の対策を潰します。初手のドーブルやペラップで不意に出てくるラムの実持ちをケアしたり、防塵ゴーグルの確認を行います。
スカーフコータスが受かっていないので、コータスを見たらなるべく初手チョロネコを出していました。
具体的にはヤミラミ、オーロット、ヘラクロス辺りがパーティに1体しかいないという時には表選出をしていました。
裏選出
相手のパーティに猫の手胞子対策が複数いる場合や、胞子対策が出来ているポケモンの中でも特に表選出に強いポケモンがいる場合はこちらでいきます。具体的にはエルフーン、ポリゴンZ(騒ぐ)、メガアブソル、ロズレイド(テクニシャン+タネマシンガン)辺りがパーティに1体でもいるとこちらです。
また、胞子自体の対策は出来ていなくてもチョロネコに強く立ち回れるポケモンがいます。それが、回復手段持ちのフェアリータイプ、キュワワーとクレッフィです。
キュワワーは特性、ヒーリングシフトにより、ドレインキッスを優先度+3で打ってきます。つまりチョロネコが上を取られます。
クレッフィは瞑想を積みながら、オレンの実や木の実ジュースを持ちリサイクルで回復する型がメジャーなようです。それに対し、チョロネコの悪の波動のダメージが2~3しか入らないので、眠らせても起きてからの回復が余裕で間に合います。これを続けるとチョロネコの方のPPが先に切れます。
裏選出はこれらの表選出でキツイポケモンの相手をしてもらいます。
戦績
最終順位は1ページ目、5位でした。皆さんお疲れ様です。
QRパーティ
少しでも多くの方にこのルールで遊んでいただきたいのでQRパーティを公開します。もうすぐ剣盾も発売されますね、それまでの時間がある間にぜひどうぞ!
その他
通常の型が強すぎて今回は使用しませんでしたが、ガルーラは覚える技が豊富で表選出用のガルーラにもなれます。欲しがる、泥棒、カウンター、気合いパンチ、巴投げetc
ドーブルの厳選中にテクニシャンの理想個体が先に生まれました。キノコの胞子、欲しがる、フェイント等を覚えさせて、ノーマルZも面白いかな~とか考えてました。
シーズン序盤はドーブル→キノココ@進化の輝石、コータス→ヒートム@拘りスカーフでした。とある偉大な先人の構築を大いに参考にさせていただきました。
ひよさんともマッチングしました。まだこの時はエルフーンをペラップやドーブルで何とかしようとしてた時期ですね、お恥ずかしい。この対戦の数十分後にも、またマッチングし、その時は裏選出で戦ったのですが、負けてしまいました。
最後に
普段のシングルレートとは全く違う環境で、まるで別ゲーをプレイしているかのような感覚でした。またこのルールで遊べる機会があるといいですね。スペレという普段のシングルレートよりもプレイヤーが少ないルールではありますが、その中でも最終1ページ目、5位という自分としては上出来な成績を残すことが出来ました。そのことは素直に自分を褒めたいと思います。
剣盾も楽しんでいきましょう。